宮崎駿「憲法を変えるなどもってのほか」など


アニメスタジオ・スタジオジプリの発行している小冊子{熱風2013年7月号に「特集 憲法改正」が収録されています。4名の寄稿が掲載されています。

宮崎駿「憲法を変えるなどもってのほか」
鈴木敏夫「9条 世界に伝えよう」
中川李枝子「戦争は怖い」
高畑勲「60年の平和の大きさ」

機会があり、その寄稿読むことになりました。しかし誌面からではありません。インターネットで配信されていたものをダウンロードしてでした。人のつぶやきが私にも届いたからです。この時期に改めて言うとの4人の気持ち伝わる内容でした。

スタジオジプリからのホームページ告知は以下のとおりです。

『スタジオジプリ出版部

小冊子「熱風」7月号 緊急PDF配信のお知らせ

2013年7月18日

「熱風」7月号の特集は「憲法改正」です。

この問題に対する意識の高さを反映したためか、7月号は多くのメディアで紹介され、編集部には「読んでみたい」というたくさんの問い合わせがありました。

しかし取扱書店では品切れのところが多く、入手は難しいようです。今回編集部では、このような状況を鑑みて、インターネットで、特集の原稿4本を全文緊急配信することに決定しました。

ダウンロードは無料、配信期間は8月20日18時までです。』

橋下徹氏の「従軍慰安婦」発言、麻生太郎氏の「改憲はナチスに学ぼう」発言(これは「熱風」7月号出版後でしたが)、歴史の認識がないまま以前から垂れ流される匿名ヘイトスピーチ、日本の民度も平均点は高いとはいえないようです。

しかし、4名の「改悪改憲反対」の論陣は、広く言えば、それらに対しても対峙した、責任を持ったきちんとした発言を行っていました。私もたいへん教えられました。そして肝心と思ったことは、4人のように自分の体験、知識、判断で、自らの発言を行うということ、でした。さらに、私に必要なことは、自分の発言を相手がどう受け止めたかを認識して、双方一方通行に終わらないように、心がけることでしょうか。

4人の発言、ぜひ多くの方にお読みいただければと思っています。橋下氏の発言、麻生氏の発言、などを聞きやすいと感じている人ほど、おすすめしたい気持ちです。読んでそれでどうとったの?から会話になるのではないでしょうか。「返答」がなるほどということがどのように、どれほど、出るのか、私にはたいへん興味があるからです。それは、橋下氏、麻生氏も含めた、その類の発言レベルがどうなのかも、私に教えてくれるからです。さらに相手に問うことにつながり、対話を続けられますから。

余談ですが、4日21時よりHTBで放映された、特別番組テレビドラマ「二十四の瞳」、珍しくテレビのチャンネル権を主張して見たのです。松下奈緒他の好演、シナリオの良さ、監督の手腕、驚くほど良い作品になっていたと思いました。楽しくしかもしみじみと見ることになったのです。壺井栄の同名原作小説、木下恵介監督の映画「二十四の瞳」、しっかり受け止めての「リメイク版」と受け止めました。いつも気になる民放で盛り込まれる数多いCM,それほど気にならず見られただけでも、できのよさは並ではありません。封切り中の宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」、参院選後映画館に足を運びましたが、それを思い起こす機会にもなりました。「風立ちぬ」もすごいと。

2013年8月5日 会員UE