「共謀罪」

「共謀罪」は現代版「治安維持法」だ、と多くの人が語っています。日本の青春を圧殺したあの悪法を批判したひとりに、宮本百合子がいます。

 「戦時中、日本の青春は、根底からふみにじられた。権力が行ったすべての悪行のうち最も若き人々に対してあやまるべき点は、若い人間の宝であるその人々の人間的真実を愚弄したことである。活々として初々しい理性の発芽を、いきなり霜枯れさせた点である。今日、聡明で、誠実な若い世代は、自身の世代が蒙った損傷をとりかえそうとして苦闘しているのである」(「信義について」一九四六年)

 作家の乃南アサは、「まさか自分が生きている間に恐怖政治の時代を体験するとは思わなかった」と、ツイッターでつぶやいています。

 このような時代だからこそ、小林多喜二や、大杉栄・伊藤野枝の生涯を映像化する試みがあっても良いと思うのですがどうでしょうか。
                      
                      2017年5月29日 会員M